(流し込み釣り)


  「完全ふかせ釣り」との出会い

  私が完全ふかせ釣りを知ったのは、1987年に串本のカセに乗った時でした。
浜田丸(廃業)のおやじさんがカセに乗り込んで来て、「こんな釣り方もあるんやでえ」と言って私の横で竿を出しました。
確か3号くらいの道糸にハリを結んだだけだったと思います。パラパラとオキアミを撒き、その中に餌の付いたハリを
入れて流し込んでいました。
しばらくして「オッ!釣れた釣れた」と言いながらリールを巻き始め、上がってきたのは35cmのグレでした。
「にいちゃんも やってみ」と言うので、私は天秤のオモリを外して流し込んでみました。
50mほど流したとき、いきなりリールから糸が引き出され、釣れたのは真鯛より嬉しい37cmのサンバソウでした。


  「完全ふかせ釣り」とは?

 
  一言で言うと、餌の付いたハリを撒き餌と一緒に流していくだけのシンプルな釣り方です。
仕掛けは道糸とハリスを直結してハリを結んだだけで、オモリやサルカン等の余計な物は何も付けません。
だからこそ「完全」と言うのでしょう。
(ただし、潮流の状況や対象魚によっては応用としてサルカンやオモリ、水中ウキ等を使用することがあります。)

まず撒き餌を上撒きし、リールのクラッチをフリーにしてその中へ仕掛けを投入します。そして素早くリールから
道糸を10〜20mほど引き出し、再び撒き餌を上撒きして糸が潮流に馴染むのを待ちます。
リールのスプールがコロコロと回り始めたら、もう一度撒き餌をして後はアタリを待つだけです。
真鯛が掛かるとスプールが勢いよく回り始めるので、バックラッシュ防止のためにスプールに軽く指を乗せましょう。

あとはドラグを調節してリールを巻くだけ〜

「完全フカセ」釣りという名前の釣り方はチヌ釣りや磯釣りにもあります。
魚にできるだけ違和感なくハリに付いた餌を食べてもらうという目的は同じでしょうが・・・
また、略して「ふかせ釣り」と言うと全く違う釣り方になってしまいます。


   タックル

 
  私が使用しているリールはシマノSLSレバードラグ3000とイシダイ用等です。(1999年頃)
道糸5号又は6号を300m巻けるものがいいでしょう。
クラッチフリーにした時スプールが軽く回るものに限ります。
最近はシマノPLAYS800にフロロ4号を270mほど巻いて使用しています。
道糸は潮流の緩いときに限りナイロンを使用することがありますが、いつもは沈みやすいフロロカーボン
を使っています。
竿は、磯竿1号〜3号の5.3mや真鯛用の船竿ルアー竿などガイド付きなら何でも使えます。


   条件別釣り方

  フロロカーボンの道糸5〜6号を使用したときに釣りやすいのは水深30〜60mくらいです。浅い場所では道糸を細くするかナイロンを使用して沈みを遅くするといいかも〜 また深い場所では撒き餌と仕掛けが同調しにくくなるような気がします。見た訳ぢゃないけど・・・


潮の流れが速い時

沈みやすいフロロカーボンの糸でも、流れの抵抗を受けて浮き上がってしまいます。
サルカンの重みを利用したりオモリを付けて、撒き餌と刺し餌が同じ所を流れるように調節しますが、何分見えない海中の事なので非常に難しいです。
この時注意することは、出て行く道糸を途中で絶対に止めないことです。
そして、ポイントが遠くなるため道糸を300mは巻いておきましょう。


潮の流れが遅い時

20mほど道糸を出しても、リールのスプールが回転しない時があります。
そんな時はガイドが大きくて数が少ないルアー竿を使い、道糸を手で引き出して垂らしておくとゆっくりと糸が張ってくるので、それを繰り返します。
水深と道糸が入っていく角度から、仕掛けが底に着くまでの距離を計算して、糸を出し過ぎないように気をつけましょう。
根掛かりだけでなく、道糸が傷つく原因になります。また、水中ウキを使用してもいいかも知れません。


潮の流れが無い時

とりあえず水深の半分ほど道糸を出して、あとは船の揺れに任せていれば少しずつ出ていきます。
潮が流れていなくても釣れることはよくありますが、アタリがあった時バックラッシュしやすいので注意しましょう。


二枚潮の時

糸がよく出て行くのに、リールを巻くと仕掛けが真下から上がってくる時があります。
上潮だけが流れていたり、上潮と下潮が反対に流れている時は、釣れたことがありません。
逆に、初めはあまり出て行かないのに、途中から急に糸の出が速くなる時があります。
これは条件のいい時ですので普通に釣ります。また、正面に向かって糸が出ているのに、リールを巻くと左右から仕掛けが上がってくるような潮の時はアタリがはっきり出ない事が多く、オマツリもしやすいので注意が必要です。


魚の食いが渋い時

こんな時は諦めるしか無いのですが、潮止まりの直前や潮が動き始めた直後に釣れることがよくあります。
数少ないチャンスを逃がさないために、常に潮の動きに気を配り、いつでも仕掛けを流せるよう準備しておきましょう。


  完全ふかせ釣りのできる釣り場紹介

和歌山県 串本のカセ
  串本フィッシングセンター TEL.0735-62-1444
 -新栄丸-  TEL.0735-62-5502
              

3〜4人乗りの小さなカセから釣ります。
ポイントはたくさんあり、それぞれの渡船店がマイポイントを持っているようです。
釣り場のほとんどが湾内にあるため、波がおだやかで船に弱い方でも大丈夫です。
また、新栄丸では全てのカセにトイレが付いています。
お腹をこわしていても、安心して釣りができます〜♪
 

和歌山県 印南の伝馬船

私がいつも行っている木下丸には綺麗な仮眠所があります。
人の出入りが多いので熟睡はできませんが、布団で寝ると翌日が楽ですね。
出船は夜明け頃で、たくさんの伝馬船をロープで一列に繋ぎ、船頭さんがポイントまで船で引いて行ってくれます。
後ろの伝馬船から順に船頭さんの合図でロープを外し、自分でアンカーを投げ込みます。もちろん、終わる時には自分で
アンカーロープを手繰らなければならないので、非力な方にとっては少々辛いかもしれません。
釣り方はウキ釣り・天秤ズボ釣り・完全フカセetc.と何でもできます。
 
-木下丸伝馬船-     TEL.0738-42-0313

   船外機付きの貸し船もあります。冷暖房完備、シャワー付きの仮眠所有り。
 
真鯛もいいけど30cmオーバーのイサギも良く釣れます。

ヨコワが回遊してくることも・・・
もちろん完全ふかせ釣りで釣りました。
 
-谷井商店-   TEL.0738-43-0532

船外機付のみ
 
 
-庄門丸伝馬船-     TEL.0738-43-0517

 出船場所からポイントまで近いのが嬉しい。
 
-いまたか丸-       TEL.0738-43-0174

 春は大チヌが、秋はシオ(カンパチ)やメジロが釣れるそうです。
 

福井県 鷹巣沖
 
   期間 5月上旬〜12月31日
 料金 4名迄40000円(1名増ごとに5000円増) 餌代1名約4000円
 時間 朝便4:00〜10:00 昼便13:00〜19:00
 (季節や対象魚によって変ります。また夜便もあります。)

 詳細はこちらから   鷹巣釣り船センターHP